みずほFGの新社長に、興銀出身でみずほ証券社長の坂井氏が昇格する。現社長の佐藤氏と同じ興銀出身者が就く形だが、佐藤氏は「社外で構成する指名委員会が選んだ」と強調する。旧行意識が残る人事という評を覆すためにも、坂井氏は早く結果を残す必要がある。

新社長に就任する坂井氏(右)と現社長の佐藤氏(写真=時事)

 「旧行意識は働いていない」。そんな言葉が、幾度となく繰り返された。

 第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行の旧3行が合併して2000年に誕生したみずほフィナンシャルグループ(FG)。1月15日に発表したのは、佐藤康博社長(65)が4月1日付で会長に退き、後任にみずほ証券の坂井辰史社長(58)が昇格する人事だった。

 記者会見で佐藤氏は、旧行の力関係と今回の人事は無関係と繰り返した。それだけ力を込めたのは、坂井氏が自分と同じ興銀出身だからだ。