タイで軍事政権を痛烈に批判するラッパー集団の楽曲が注目を浴びている。YouTubeでの視聴回数は2018年末に5000万回を突破。年が明けても勢いは衰えない。政治に無関心だった若者の意識がにわかに変わりつつある。来る総選挙の趨勢を決めるのは彼らだ。

バンコク支局 飯山 辰之介
2008年、日経BP社入社。製造業や流通業などを担当。13年、日本経済新聞に出向。15年に日経ビジネス編集部に復帰し、17年9月からバンコク支局長。
軍政を痛烈に批判するラップグループの中核メンバー

 「議会が軍人の居間になった国」「誰も政府を批判する勇気を持てない国」。これはタイのラップグループ「Rap Against Dictatorship(独裁に反対するラップ、RAD)」の、同国の政治社会を痛烈に風刺する楽曲に登場する歌詞の一部だ。

 2018年10月にYouTubeに投稿されて以来、視聴回数を伸ばし続け、同年末には5000万回を超えた。その勢いは今も衰える気配がない。単純計算で7人に5人のタイ人がこの動画を見たことになる。

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