2017年まであと少し。新年に向け、新たな誓いや願いを立てる人も多いだろう。その思いを受け止めるべく、ダルマ生産が最盛期を迎えている。

 日本一の生産量を誇る群馬県高崎市。

 その中でも、創業以来4代にわたり生産を続けている老舗「だるまのふるさと大門屋」を訪ねた。

 工房に足を踏み入れると、入り口には「この先はお静かに 雑談禁止」と書かれた看板。そこを通り抜けると大小様々なダルマが立ち並ぶ。職人たちがダルマと顔を向き合い、筆先に神経をとがらせる。張り詰めた緊張感が工房には広がっていた。

 訪れたのは12月上旬。「一年で最も慌ただしい時期」と、中田純一代表は話す。全国の個人や会社から注文がひっきりなしに押し寄せる。ダルマは既に成形され、赤や白の色づけは済んでいる。職人達は購入者の名前とともに、顔の両横に「大願成就」などの文字を次々と書き込んでいた。

<b>筆先に神経を集中させる中田純一氏。ヒゲを描くことができるのは工房で彼ひとりだけ</b>
筆先に神経を集中させる中田純一氏。ヒゲを描くことができるのは工房で彼ひとりだけ
<b>新年に向け、購入者の名前や願いごとの内容を書き入れている</b>(左)<br /> <b>金色のダルマが中華系の顧客から人気</b>(右)
新年に向け、購入者の名前や願いごとの内容を書き入れている(左)
金色のダルマが中華系の顧客から人気(右)