トロフィーハンティング、特に「ビッグ5」と呼ばれるアフリカの代表的な猟獣(ゾウ、ライオン、ヒョウ、サイ、アフリカスイギュウ)を追う狩りには、倫理的にも経済的にも大きな疑問がつきまとう。絶滅の危機に追い込まれている野生動物を娯楽として殺す行為は、強い反感を招きかねない。推定によると、アフリカ大陸の国立公園や保護区では、1970年から2005年までに大型哺乳類が最大で6割減ったという。人間の生活圏の拡大や気候変動、密猟などにより大型の猟獣の数は激減している。こうした状況のなか、高額の料金を支払い、規制された条件下で行うトロフィーハンティングは、動物とその生息地を守る持続可能な方法だと主張するハンターもいる。

アフリカで行われている娯楽のための狩猟。その是非を考察した記事を掲載(2017年10月号)

 トロフィーハンティングは巨額の利益を生むビジネスとなり、国によっては腐敗した政府の管理下に置かれている。サハラ砂漠以南のアフリカ諸国の多くは、情報公開や管理レベルは異なるものの、トロフィーハンティングを合法化している。建前上は動物の現状に配慮して年間の狩猟割当数を設定し、絶滅が危惧される動物は狩猟許可の対象から外されることになっている。