風邪気味だな。念のため、抗生物質をもらっておこうか」──。病院でこのように抗生物質の処方を希望した経験はないだろうか。

 風邪は、鼻やのどなどの粘膜にウイルスが感染して起こる感染症だ。細菌に対して働く抗菌薬(抗生物質を含む)は、ウイルス性の風邪やインフルエンザには効果がない。ところが、国立国際医療研究センターが今年2月に行った患者調査(3192人が回答)によると、「抗生物質(抗菌薬)は風邪をひいたときに効果がある」と思っている人が43.8%にも及んだ。