フォルクスワーゲン(VW)のディーゼルエンジンの排出ガスに関する不正が米環境保護庁によって公表されたのは2015年9月18日。ドイツの自動車メーカーにとって2年に1度の祭典であるフランクフルトモーターショーの最中だった。

 しかし2年がたった今も、この事件は解決を見ていない。VWのみならず他のドイツメーカーをはじめ、フランスやイタリアメーカーも不正を行ってきたという報道すらある。

『偽りの帝国 緊急報告・フォルクスワーゲン排ガス不正の闇』
熊谷 徹著
1400円(文芸春秋)


1990年よりドイツ・ミュンヘンに在住の、日本人ジャーナリストならではの視点でVWの排ガス不正事件をひもといていく。