知る人ぞ知るノンフィクション作家・宮田珠己氏は『日本全国津々うりゃうりゃ』(幻冬舎)を旅する、もしかすると当代随一の紀行文作家である。ただし、その目的は『いい感じの石ころを拾いに』(河出書房新社)とか、『晴れた日は巨大仏を見に』(幻冬舎)とかなので、ちょっと変わっている。

 あまりの緩さに心を入れ替えて、お遍路に出たと思ったら『だいたい四国八十八ヶ所』(集英社)だった。「だいたい」ってどういうことやと突っ込まれることを見越してか、『わたしの旅に何をする。』(幻冬舎)と開き直ったかのような本を出したりもしている。