日本有史以来最大の失敗、アジア・太平洋戦争。『敗戦真相記』はその真因を鋭くえぐり出す。第1に不明瞭かつ独善的な戦争目的。第2に軍部の精神主義。第3にメンツと内部事情を優先し、世論を無視した意思決定。繰り返し指摘されてきた論点だが、敗戦直後(1945年9月)、しかも広島での講演録だけに迫力が違う。しぼり出すような言葉の一つひとつが心に響く。