働く人の気持ちを活性化するといわれ、注目を集めるマインドフルネス。瞑想などの手法に注目が集まりがちだが、その目的とするところと、具体的な効果は何なのか。専門家に聞いた。

Adviser
米国クレアモント大学
ピーター・F・ドラッカー伊藤雅俊経営大学院准教授
ジェレミー・ハンター

経営層の自己管理などが専門。今年1月、日本でマインドフルネスを広めるためにTransform LLCを 設立した。

 マインドフルネスとは、瞑想をするなど特定の行為を指すものではありません。改めて定義すると「自分の考えや思い込み、感情、身体感覚を継続的に観察すること」です。それは「個人や組織の選択肢や行動、そして生産的な結果」を生み出す手助けにつながります。つまり実用的なマネジメントツールと言えるのです。

 もしビジネスパーソンがどうやっても望み通りの成果が出ない場合、マインドフルネスが役に立つでしょう。まず重要なのは、自分が仕事によって本当に求める成果とは何かを明確にすることです。さらに、自分が現在出している結果を分析して、それは求めた結果なのか、そうでなければ本当はどういう行動をすべきなのか、改めてプロセスとゴールを考えることです。今、自分が出している結果には、自分の行動や習慣を改めるための情報が豊富に詰まっています。

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