灼熱の日差しが照りつける夏。紫外線による日焼けの影響や、焼けた肌のケアについて専門家に聞いた。

Adviser
日本皮膚科学会認定専門医・指導医
菊池 新(きくち・あらた)氏

慶応義塾大学医学部卒業後、同大学病院皮膚科診療科医長を経て、米国立衛生研究所へ留学。帰国後、菊池皮膚科医院を開設し、院長に就任。

 日焼けの原因となる紫外線。ビタミンDの合成や皮膚病に対する光線治療など役に立つ面もあるのですが、体には紫外線によるダメージのほうが大きいため、必要がなければなるべく浴びないほうがいいでしょう。紫外線の害としては、ヤケドの一種である日焼け(サンバーン)、シミ、シワなどの肌の光老化、皮膚がん、免疫抑制によるヘルペス(感染症)の悪化、光に敏感に反応する光線過敏症の原因となることなどが挙げられます。

 肌は加齢で老化しますが、紫外線による光老化はそれに上乗せされる形で起こります。光老化の一つであるシミは、紫外線への防御反応として肌が黒ずむ症状が表れたものです。通常の治療では改善が難しいのですが、保険適用外の塗り薬で、傷跡の色素沈着などにも使うハイドロキノンとビタミンCの併用で、薄くすることは可能です。