暑苦しくてなかなか寝つけない、クーラーのタイマーが切れるたび目が覚めるなど、夏の寝苦しさに悩む人は多いだろう。「その原因は、深部体温という体の内部の温度がスムーズに下がらないため」と話すのは、睡眠環境プランナーの三橋美穂氏。
「深部体温は朝から夜にかけて上がり、夜から朝にかけて下がるリズムで変動する。深部体温が下がると入眠しやすくなり、睡眠中はさらに下がって熟睡につながる。深部体温が下がるときは体の表面から放熱するが、夏の夜は高温多湿のため放熱しにくい。その結果、寝付きにくく、眠りが浅くなる」(三橋氏)。
深部体温を下げるために留意すべきポイントは、背中、室温、頭の3つだ。中でも布団との接触面が大きい背中が重要で、「背中を蒸らさないことが夏の快眠の第一条件」と三橋氏は強調する。
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