天皇陛下のご退位まで1年を切った。憲法が定める象徴天皇制を我が国に根付かせようと懸命に励まれた両陛下のご努力には、ただただ頭を垂れるしかない。『天皇と儒教思想』は我が国が近代国家となる黎明(れいめい)期に光を当て、両陛下の宮中行事や祭祀(さいし)などが明治期に新しくつくられたことを明らかにした、天皇制を考える上でまたとない力作だ。代替わりに当たり、ビジネスパーソンはこれぐらいの教養は押さえるべきだ。

『天皇と儒教思想』
小島 毅著
860円(光文社)
天皇皇后両陛下の宮中行事や陵墓造営などがつくられたのは明治時代で、ネタ元は儒教思想だと解説する一冊。
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