職場うつ、過労死、パワハラなど職場のメンタルヘルスが社会問題になっている。管理職が部下の心の健康に注意を払う必要が強く求められる中、空気が読めない、気持ちが通じない、すぐ落ち込む、人のせいにするなど組織の中で問題視される人材をどう活用するかは悩ましい問題だ。

 しかし社会は強烈に「心のバリアフリー」と「上司のメンタルヘルスに関する管理責任」を求めている。まず重要なのは、職場で問題視されるスタッフがどんなバリアーを抱えて悩んでいるのかを正しく知ることだ。よく耳にするようになった発達障害はおもにアスペルガー症候群を含む自閉症スペクトラム障害(ASD)と、注意欠如多動性障害(ADHD)を指す。これらの障害には強いこだわり、多動・衝動的な行動、共感性の欠如などの特徴があり、それが原因となって孤立やいじめ、引きこもり、出社(登校)拒否、薬物依存など深刻な状況に陥ってしまうこともある。

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