「本は、世の中の酸素だ」との一節を見つけて、しきりにうなずく。本は、自分と世界をつなげる。そして、自分の思考を活性化させる。知らなかったことを知ろうとする時、本はいつだって新鮮な酸素であり続ける。

 今は黙っていても、自分に必要な情報が入ってくる時代におかれているが、そこに流れ込んでくる情報は、吸って吐くための筋力を鍛えさせてはくれない。だから、あっという間に流されてしまう。本は人間に自発的な呼吸を促し、その呼吸を続けることによって、どう世の中を見通すべきか教えてくれる。

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