大腸がんにかかる人は過去30年間で3倍近くに増えており、男性の患者数は女性より3割多い。2017年には約15万人が新たに大腸がんと診断された。増加する大腸がんの対策や早期発見の方法について、ロボット支援下手術や肛門温存手術のスペシャリストである絹笠祐介医師に聞いた。

Adviser
医師
絹笠祐介氏(きぬがさ・ゆうすけ)
国立がん研究センター中央病院などを経て、東京医科歯科大学医学部消化管外科学分野教授。

 大腸がんは、運動不足、野菜・果物不足、肥満、飲酒、喫煙、家族歴などがリスク要因となる病気です。戦後、食物繊維の摂取量が大幅に減少し、食の欧米化が進んだことも関係するといわれています。

 体内では小腸で食物の栄養分を吸収した後、大腸で物から水分を吸収し、便を作ります。便の中にはさまざまな細菌や老廃物が含まれ、その刺激によって大腸がダメージを受けてしまうこともあります。なるべく大腸に悪い刺激を与えない便を作るには、食物繊維をとるように心がけるなど、食生活に注意することが大切です。便秘を防ぐためにも運動などで腸の働きを高める必要があります。