ゲーム理論がビジネスに有効な学問であるという認識は、比較的広まりつつあるようだ。しかし、本によっては数式が多かったり、抽象的すぎたりして、一般のビジネスパーソンにとってはハードルの高いものも少なくない。そんな中、『世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている』は、タイトルこそやや大げさだが、ゲーム理論や戦略的思考の基礎がとても分かりやすく解説されている。

『世界の一流企業は「ゲーム理論」で決めている』
デビッド・マクアダムス著
1800円(ダイヤモンド社)
アップルやマイクロソフト、P&Gなど、世界で勝ち続ける企業の戦略を通して、実践的なゲーム理論を学べる。
まず特徴的なのは、具体例が豊富で多様なことだ。最初の方には、第2次世界大戦のビスマルク海海戦で、日本軍が読み負けをするプロセスが説明されていたり、米国でのたばこ広告の禁止がどのような帰結を招いたのかが解説されていたりする。あるいは価格比較サイトやオンライン小売業者の戦略やカルテルの話など、ビジネスに直結した話題も登場する。
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