データの収集や解析によって、スポーツの上達をサポートする。そんな仕組みがプロ選手だけでなく、一般の人にも広がり始めた。データの集積や分析がさらに進めば、スポーツ人口の拡大にもつながる。

NFLでは、IoTを使った、データ解析の仕組みが2015年から本格始動
●米ゼブラ・テクノロジーズが提供するシステム
NFLでは、IoTを使った、データ解析の仕組みが2015年から本格始動<br/>●米ゼブラ・テクノロジーズが提供するシステム
(写真=Dennis K. Johnson/Getty Images)
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 スポーツを上達させるために必要なのは、努力と根性──。様々な機器をインターネットに接続して、データを集めて分析し革新的なサービスや製品を生み出す「IoT(Internet of Things=モノのインターネット)」やビッグデータの技術を活用することで、こんな古い“スポ根”の常識が、変わろうとしている。経験やカンに頼りがちだったトレーニングの仕方を、見える化して体系的に整理する動きが広がっているからだ。

 2015年9月に開幕したアメリカンフットボールの米プロリーグNFL(ナショナルフットボールリーグ)。テレビ中継の画面などをぱっと見ただけでは分からないが、実は今シーズンから、ある“仕組み”が本格的に取り入れられた。

 それは直径2.5cmほどのセンサー。全選手の左右の肩パッドの中に1つずつ内蔵されている。毎秒15回、このセンサーから発信される電波は、球場に設置された20の受信機を経由し、データ分析用のサーバーに送られる。

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