ドライバーの眠気を検知する技術が実用レベルに達している。耳たぶの血管や心臓の動きを解析し、眠気を素早く察知する。バスなど業務用途が先行するが、一般用の手軽な機器も登場した。

(写真=都築 雅人)
(写真=都築 雅人)
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 「健康管理や睡眠の確保には注意しているが、これがあればさらに安全に運転ができるだろう」。神奈川県で路線バスや高速バスを運行する神奈川中央交通の運転士、簑島裕明氏はこう話す。

 簑島氏が示したのは首に装着したネックレス型の端末。富士通が今年2月から販売している「FEELythm(フィーリズム)」だ。遠目にはヘッドセットマイクのように見えるが、この機器は日本の交通事情を一変させる潜在力を秘めている。

 フィーリズムは、センサーを使って耳たぶの「脈波」を検知する。脈波とは、心臓の鼓動によって変動する毛細血管の圧力のこと。脈波の強弱をセンサーで捉えて分析することで、眠気の度合いを算出。本人が自覚していない、「眠気の予兆」を把握できる。眠気が高まったら、運転手に注意を促し、居眠り運転による事故を防ぐ。

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