空間に浮遊している形で、3次元の映像を映し出す。そんなSF映画のような世界が実現しようとしている。映像といえばスクリーンに投影するもの。そんな常識が覆る日は近い。

(写真=右:後藤 究)
(写真=右:後藤 究)
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 「バチバチバチ」と爆(は)ぜるような音とともに、空中に蝶のような形が現れ、舞い始める。高さ5.5m、直径3mほどの空間に、毎秒3000~5000個の光る点が次々と出現し、映像を形作っている。

 技術開発ベンチャー、バートン(川崎市)の木村秀尉CEO(最高経営責任者)は「物理的なディスプレー装置がなくても、大きな絵や文字を空中に表示できる」と説明する。

 何もない空中に映像を表示できる、夢の技術。確立すれば、空中そのものがディスプレーとなり、液晶パネルのようなハードウエアは不要になる。

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