インバウンド巻き返しブランドで花王と一線
![<span class="title-b">村上 由泰</span>[むらかみ・よしひろ]](https://cdn-business.nikkei.com/atcl/NBD/15/268419/112600185/p1.jpg?__scale=w:300,h:376&_sh=0880a60640)
化粧品市場が好調な中、当社はその波に乗り切れず、一人負けの状態でした。訪日外国人の需要はドラッグストアでの爆買いから、百貨店や免税店での高価格帯スキンケアに移りましたが、変化に対応できていませんでした。
ブランドの力が弱くなっていたことも一因です。カネボウの化粧品ブランドは(親会社の)花王に似る傾向が出始めていました。グループとして大きな組織になる中、ブランド戦略で「ここまでやっていいのか」といった遠慮が現場にあったのかもしれません。グループで何を統合し、何を個性的に打ち出すかがはっきりしていなかった。技術やノウハウは積極的に花王と協力する一方、ブランド戦略は個性的な尖ったものにしていきたいと考えています。基礎研究などの統合を進めたり、人材の交流を増やしたりしてグループのシナジーを発揮しつつ、消費者と接する商品やマーケティングを考えるブランド事業部は個性的な集団であるべきです。
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