着眼大局、着手小局 技術力を収益力に変える

<b>[ さんとう・まさじ ]</b><br> 1981年東京大学法学部卒、三菱商事入社。プラントやエネルギー畑を歩み、2012年執行役員。17年4月、千代田化工建設に転じ、副社長。6月から現職。和歌山県出身、59歳。(写真=北山 宏一)
[ さんとう・まさじ ]
1981年東京大学法学部卒、三菱商事入社。プラントやエネルギー畑を歩み、2012年執行役員。17年4月、千代田化工建設に転じ、副社長。6月から現職。和歌山県出身、59歳。(写真=北山 宏一)

 3月末まで30年以上、三菱商事で働きました。思い出深いのは、南米チリの現地法人社長を務めた2009~12年の経験です。電力や水関連のビジネスにとりわけ力を注ぎました。チリは鉱山が重要産業で、鉱山開発に伴い多くの電力を消費します。さらに採掘に伴い地下水の水位低下などの問題が起こっていました。そこでパートナー企業と組み、発電や海水淡水化のプラント建設に乗り出しました。

 さらに同国の産業の裾野を広げようと、サケの養殖事業にも投資しました。資源権益も含めて、チリでは数千億円のプロジェクトに関与しました。日本の本社トップの後押しもあり、現場としては動きやすかったですね。

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