参考情報はお客様の声日本企業の地位向上に尽力

荒木 三郎[ あらき・さぶろう ]
1981年東京大学法学部卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。人事部長、企画部長などを経て、12年常務、16年副頭取。18年4月から現職。長崎県出身。61歳。(写真=陶山 勉)

 社長就任後、前社長と全国にいる得意先の挨拶回りをしています。3カ月近くかかりますが、お客様と直接お話しして、お叱りや励ましの声をいただくことが、当社の課題や今後を考える上で最も参考になります。証券は、私が長年いた銀行とは違い、扱う商品の範囲が広く人材も多種多様。各分野のエキスパートが集結しており、面白いことがたくさんできそうです。

 日本は1800兆円ある個人金融資産のうち半分が現預金。貯蓄から資産形成の流れを少しでも進めるために、まだまだできることはあるはず。三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の三菱UFJ銀行は、4000万もの口座を持つ日本最大の銀行です。ここにある資金の一部を証券へと誘導するだけでも大きなインパクトがあります。

 我々は2つの強みを持っています。まずMUFGの中核証券会社であること。その強みを深化すべく、今年度から「ウェルスマネジメント戦略」をグループ一体で進めています。本格的な高齢化社会の到来を前に、相続や事業承継、資産の有効活用といったニーズはますます高まります。銀行、信託銀行、証券といったおのおのの守備範囲を超えたコンサルティングが増えるのは追い風です。