自前主義から脱却する 明るく元気な会社に

[やました・よしのり]
1980年広島大学卒、リコー入社。2011年常務執行役員、12年取締役専務執行役員、14年ビジネスソリューションズ事業本部長、16年副社長。17年4月から現職。
(写真=竹井 俊晴)

 4月の社長就任の直後に「RICOH再起動」と題した中期経営計画を発表しました。リコーの特徴だったシェア追求や、開発・生産の自前主義などをやめ、利益重視の企業に変革するためです。強いメッセージを出したのは、複合機市場が横ばいで価格が低下する中では、体質を強めなければ勝てないからです。

 リコーはプリンティングの会社と思われていますが、実はデジタルにも強い。デジタルデータとAI(人工知能)を組み合わせれば実現できることが広がります。例えば、スーパーの棚をカメラで撮影しPOS(販売時点情報管理)データと組み合わせ、どの棚のものが売れているかを分析すれば、今後どこでどの商品をどのように売るかという提案につながります。顧客のデータと業務の流れを詳細に理解すると商機は広がる。複合機以外にもさまざまなビジネスチャンスがあるのです。

 ただ、こうした多種多様な顧客への提案は、リコー一社だけではできません。その意味でこれまでの開発が自前主義だったことへの反省はあります。今春、ミネベアミツミとベッドセンサーシステムの共同開発を始めました。若手や中堅の社員がこのような他社とのプロジェクトに入って、一緒に商品やサービスを作り上げる。規模にこだわらず、プロジェクトをどんどん立ち上げて経験を積ませ、社風を変えていきたい。