「信頼」軸にビジネス展開 3つの改革で生き残る

<b>[おおくぼ・てつお]<br/>1980年東京大学法学部卒、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。2011年三井住友トラスト・ホールディングス取締役常務執行役員、16年取締役副社長、17年から現職。61歳。</b>(写真=北山 宏一)
[おおくぼ・てつお]
1980年東京大学法学部卒、住友信託銀行(現三井住友信託銀行)入社。2011年三井住友トラスト・ホールディングス取締役常務執行役員、16年取締役副社長、17年から現職。61歳。
(写真=北山 宏一)

 昨今の経営環境はめまぐるしく変化しています。グループ中核の三井住友信託銀行を筆頭に、社会構造や運用環境の変化をグループ全体でどう乗り越えるか考えた末、3つの改革を実行するに至りました。

 まずはガバナンスの強化です。2011年の経営統合から6年がたち、この6月に体制を刷新しました。社外取締役が経営を監督する「指名委員会等設置会社」へ移行し、健全な経営を確保するための監督、けん制力を強化しました。取締役会議長は、JXTGホールディングスの松下功夫相談役にお願いしています。大企業で培った知見が発揮されることを期待しています。

 2つ目はビジネスモデルの見直しです。銀行の事業環境は日銀のマイナス金利政策の影響で厳しい状態です。貸し出し主体でバランスシートを拡大する形で収益を伸ばすやり方には限界があるでしょう。

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