勝ちパターンからの卒業やってみなはれで挑む

<span class="title-b">栗原 信裕</span>[ くりはら・のぶひろ ]
栗原 信裕[ くりはら・のぶひろ ]
1979年京都大学法学部卒、サントリー入社。2005年取締役、09年サントリーフーズ社長。13年サントリー食品インターナショナル専務取締役。18年4月から現職。大阪府出身。63歳。(写真=的野 弘路)

 当社は、ハーゲンダッツのオランダ法人とサントリーホールディングス、タカナシ乳業の3社による合弁会社です。私はこれまでサントリーグループで酒類の営業や人事を経験したほか、清涼飲料の販売を担うサントリーフーズの社長も務めました。

 かねてハーゲンダッツのブランド力は素晴らしいと思っていました。2012 年以降、増収を続けています。定番のフレーバーで消費者に安心感を提供し、一方で和風の「華もち」などの新製品で驚きや期待以上の新鮮感を届けています。勝ちパターンが構築されていますね。ですが、勝ちパターンは永遠には続きません。好調なときこそ社員の意識変革が必要です。サントリーグループの社是とも言える「やってみなはれ」の精神で取り組んで、過去に安住せず新しい勝ちパターンを模索していきます。

 私は11年間、人事の仕事をし、サントリーフーズ社長時代は社員の意識改革に力を入れました。社員はブランドを育てるという意識が弱く、とにかく売上高を増やそうとしていました。

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日経ビジネス2018年7月9日号 74ページより目次

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