「老舗」の価値を再定義 スナック菓子にも高級市場

<b>[ さとう・あきら ]<br/>1982年、早稲田大学法学部卒、キリンビール入社。2014年キリンビバレッジ社長、16年フレンテ(現・湖池屋)執行役員。16年9月から現職。東京都出身。57歳。</b>(写真=陶山 勉)
[ さとう・あきら ]
1982年、早稲田大学法学部卒、キリンビール入社。2014年キリンビバレッジ社長、16年フレンテ(現・湖池屋)執行役員。16年9月から現職。東京都出身。57歳。
(写真=陶山 勉)

 湖池屋に来る前はキリンビバレッジの社長を務めていました。キリングループで長く商品開発を担当し、ノンアルコールビール「キリンフリー」やキリンビバレッジで緑茶飲料「生茶」など多数の製品を手掛けました。ノンアルコールの先駆けであるキリンフリーの開発では、飲酒運転をなくしたいという思いを基本に社会貢献を考えたモノ作りの重要性を学びました。

 食と飲料は主役と脇役の関係です。人が生きるには食べ物は必要で、その横には飲み物があります。キリンにいた頃から、湖池屋の事業領域である食に大きな魅力を感じていました。この年齢になって新しい世界に身を投じることができ、ワクワクしています。

 湖池屋はいま「第3の創業期」です。創業者がいち早くポテトチップスの量産化に成功したのが1期、辛味の強いポテトチップス「カラムーチョ」やスナック菓子「ドンタコス」など個性的な商品を発売したのが2期です。3期では湖池屋の価値をどのように世の中に提案するかを考えて、ブランドの価値を再構築します。「付加価値経営」を目標にしたいと思います。

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