欧州の経営者に刺激 「個」の強さ際立つ集団に

<span class="title-b">貸谷 伊知郎</span>[かしたに・いちろう]
貸谷 伊知郎[かしたに・いちろう]
1959年4月生まれ。83年3月同志社大学経済学部卒業、4月豊田通商入社。2012年仏CFAOバイスチェアマン、16年常務取締役、17年取締役専務執行役員を経て、18年4月から現職。(写真=的野 弘路)

 北アフリカのモロッコを含む、欧州・アフリカ地域で約13年間の海外駐在経験を積みました。様々な刺激を受けましたが、とりわけ強く印象に残ったのが、欧州企業の経営層のパフォーマンスの高さです。自律的に情報を集め、常に即決で業務を進めていきます。リスク管理も的確で、周囲よりも先を読んで手を打つという意識を、一緒に仕事をしながらひしひしと感じました。

 日本の組織では、なかなかこうもいきません。優秀な人間が1人いると、大抵はその人任せになりがちです。他が当事者意識を失ってしまうんですね。

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