逆風下で道を切り開くため肝を据えた決断力が必要

<span class="title-b">安川 健司</span>[やすかわ・けんじ]
安川 健司[やすかわ・けんじ]
1986年東京大学大学院農学系研究科修了後、山之内製薬(現アステラス製薬)入社。臨床開発に25年間携わった後、製品戦略、経営戦略を担当。2017年副社長、18年4月より現職。東京都出身、58歳。(写真=的野 弘路)

 大学在学中の1980年代初頭は動植物や微生物から医薬品や食品に有用な物質を見いだす「天然物化学」がホットで、私は海洋生物を使った研究に携わっていました。所属先の研究室が山之内製薬(現アステラス製薬)と交流があった縁で入社しました。

 「安川は研究には向いていないから(医薬品の)開発に来い」という先輩の一言で、結果的にずっと臨床開発畑を歩むことになりましたが、おかげで製薬というビジネスの全体像を把握できました。開発はバリューチェーンのど真ん中にあり、研究、生産、営業のすべての部門と関われるからです。

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