時代映す「時の器」目指し雑貨の編集力を極める

[あんどう・こうき]
1981年西武百貨店入社。2004年ロフト商品部ホームファッション事業部部長。その後、仙台ロフトや梅田ロフトで館長を務める。15年取締役。16年8月より現職。58歳。
(写真=藤村 広平)

 私の原点は「おいしい生活。」「不思議、大好き」などのキャッチコピーで話題を集めていた西武百貨店にあります。「モノを売るだけではない。ライフスタイルを提案する」という理念に憧れて入社しましたが、配属は花形のファッションではなく、趣味雑貨部でした。新人時代の担当は書籍で、その次もランドセルやそろばん、定規といった学童文具。「おいしい」とはほど遠い仕事でした。

 入社から3年くらいたって、西武渋谷店の改装の際に、文房具の売り場づくりを任されました。感度の高いビジネスパーソンにターゲットを定め、英国式の手帳や、西ドイツのブランドの電卓・腕時計を取りそろえました。オープン前日に商品が届かないというハプニングもあって冷や汗をかいたのですが「自分の頭で潜在ニーズを考え、商品を選び、売り場を編集する」という、この仕事ならではの自由な世界を知りました。

 渋谷にロフト1号店がオープンしたのが30年前。立ち上げから携わりました。その後、百貨店から分社して成長してきましたが、ロフトにとって大切なことは変わっていません。