顧客の先の消費者を意識 モノ言える文化強み

<span class="title-b">小瀧 龍太郎</span>[こたき・りゅうたろう]
小瀧 龍太郎[こたき・りゅうたろう]
1964年生まれ。85年日本工学院専門学校情報処理科卒、88年サトー(現サトーホールディングス)入社。2007年執行役員、16年副社長兼最高執行責任者。18年4月から現職。東京都出身。(写真=竹井 俊晴)

 今ではあらゆるモノにバーコードやQRコードなどが割り振られ、品物のデータをインターネットで検索できるようになっています。そうした「ラベル」を印刷するプリンターで、当社は国内首位を走っています。宅配便の段ボールに付ける送り状や、冷凍食品の外装に貼られた消費期限のシールなどが代表です。ラベルにICチップを内蔵して、在庫管理に取り組むアパレル企業も登場しました。

 1988年に入社して以来、私は国内営業が長く、様々な企業の現場にラベルプリンターを売り歩いてきました。そうした「BtoB(企業間取引)」ビジネスは、通信販売の拡大に伴う倉庫の出荷管理などで、ますます広がっていくでしょう。しかしそれだけでは不十分です。今後は顧客企業に加え、その先にいる消費者、つまり「BtoBtoC」の視点を強化する必要があります。

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