IoTは商社も変える 組み合わせの妙を力に

<span class="title-b">兵頭 誠之</span>[ ひょうどう・まさゆき ]
兵頭 誠之[ ひょうどう・まさゆき ]
1959年6月生まれ。84年京都大学大学院工学研究科修了、住友商事入社。インドネシア住友商事会社社長などを経て、2017年4月専務執行役員、18年4月より現職。58歳。(写真=陶山 勉)

 IoT(モノのインターネット)に代表される「第4次産業革命」は、商社ビジネスの枠組みを大きく変える。社内では最近、そう繰り返しています。

 住友商事には現在、6事業部門23本部の下に100を超えるビジネスラインが存在します。私はこれら個々の事業を、スマートフォンの「アプリ」のように捉えています。私が入社した頃は、電力や金属など個々の部門は独立し、互いに交わることはほとんどありませんでした。しかし、IoT基盤によって事業がつながり始めた結果、従来無縁だった事業同士を組み合わせる発想が求められるようになっています。

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