セキュリティーは人が命 技術者争奪戦を勝ち抜く

<span class="title-b">西本 逸郎</span>[ にしもと・いつろう ]
西本 逸郎[ にしもと・いつろう ]
1958年生まれ、日本コンピューター・サービス・センター(現情報技術開発)を経て、86年ラック入社。91年取締役。2017年4月から現職。警察庁の総合セキュリティ対策会議委員などを務める。(写真=栗原 克己)

 企業情報システムの受託開発を手掛けていた当社がIT(情報技術)セキュリティー事業に進出したのは1995年です。企業システムの脆弱性診断やサイバー攻撃監視などのサービスを提供して事業を広げてきました。

 プログラマーとして入社していた私は2000年からITセキュリティーに携わるようになりました。当時はサイバー攻撃に関心を払う日本企業はわずか。事業は赤字続きでしたが、顧客企業へのサイバー攻撃を24時間体制で遠隔監視する組織を社内で立ち上げたことで流れが変わりました。従来は単発のサービスを提供していましたが、新組織の発足に合わせ年間の契約料をいただく形のサービスを強化。顧客の評価を獲得し、05年に初めてITセキュリティー事業を黒字化しました。

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