改革にはトップのコミット 働き方と経営の二兎を追う

中田 誠司[ なかた・せいじ ]
1983年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社。2009年大和証券グループ本社取締役、16年副社長。17年4月から現職。東京都出身。57歳。(写真=竹井 俊晴)

 社長に就任してすぐ、リテール(個人向け)営業体制の改革に着手しました。それまでは本社が毎月販売すべき商品と目標を決めて支店に伝えていましたが、どの商品をいくら販売するかは各支店に決めてもらうというプロセスに変えたのです。収支などについては支店に目標を課しますが、どう達成するかは自律的に判断してもらう。それまでと正反対のやり方です。

 本部からすると、以前のやり方のほうが管理しやすかったのは事実です。このようなパラダイムシフトを伴う改革は、トップが決断して責任を引き受けるという覚悟がなくてはできません。