内職仲介業の直営・FC店を計44店、全国展開する。作業者には自由な時間と収入、FC店には物流効率化と業容拡大、顧客には人件費削減と多品種生産。三者に様々なメリットがある、言わば三方“二両”得を実現する。

内職仲介のFC展開
主婦や高齢者に内職作業を仲介。クラウドソーシングと組み合わせ、全国にフランチャイズを展開するという独自の業態(写真=早川 俊昭)

 愛知県の主婦、長谷川真佐美さん(48)は、自宅でテレビをつけながら、バラやジャスミンの花弁をプラスチック容器に詰めていく。植物標本の雑貨の加工作業だ。長谷川さんはDVDをレンタル店の専用ケースに詰めるなどの内職もこなす。

 内職の賃金は低い。時給に換算すると250円程度で、1日8時間の作業で月収は約4万円。それでも続けるのは、5年前に半身まひになり障害者認定を受けた夫の介護のため。内職なら製品の引き取りと納品以外、自宅でできる。長谷川さんはパートとして勤めていたとき、シフトを増やしてほしいという店側の頼みを断れず、過労で倒れてしまったこともある。「自由な時間で働けることはお金よりも大事」と語る。

 長谷川さんに仕事を仲介するのが内職市場(愛知県春日井市)。内職仲介業は通常、地域密着の小規模業者が手掛けている。一方、内職市場は7つの直営店に加え、関東から九州にかけて37のFC(フランチャイズチェーン)店を持つ。登録作業者は約3000人に上る。