色や形、においがない電気に、“個性”という付加価値を与えた。「顔の見える電気」「誰でも発電」で個人間取引を実現し、電力業界を変える。
のどかな住宅地に隣接する東京都八王子市の牧場、磯沼ミルクファーム。乳牛が干し草を求めて歩き回る牛舎の屋根に、真新しいソーラーパネルが輝く。ここ、「かあさん牛のヨーグルト工房発電所」で作り出した電気を購入すれば、特典として牧場で生産しているヨーグルトが届けられる。
今年4月に始まった電力小売り全面自由化。各家庭が新規参入事業者と契約できるようになったが、東京ガスやソフトバンクといった大手事業者を選択するのが一般的だろう。
みんな電力(東京都世田谷区)の小売りサービス「顔の見える電気」は違う。約60カ所の小規模発電所から自由に購入先を選ぶことができるのだ。
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