賃貸住宅への入居、安否確認、孤独死への対応など、独居老人を取り巻く環境は難しい。高齢化の進展で避けられない課題を一気通貫で解決するインフラカンパニーを目指す。

見守って、有事にも対応
一人暮らしの高齢者に定期連絡して異常がないか見守る(中央)。もし孤独死が起きても対応できるサービス(左)を紹介。自社のコールセンターで様々な相談に応じる(右)

 日本社会の高齢化は今や、誰もが知るところだろう。そこに単なる高齢化だけではない新たな課題が加わっている。一人暮らしの高齢者の増加だ。彼らを取り巻くのは「賃貸住宅に入居しにくい」「安否確認ができない」、そして時には「孤独死を招いてしまう」という難しい環境。こうした課題に一気通貫で対応しようとするのがホームネットグループ(東京・新宿)だ。

 もともとは在宅高齢者向けサービスの会社として1991年に設立されたホームネット。そこから始まったのが一人暮らしの高齢者の見守りサービスだ。「見まもっTEL」という名称で事業を展開している。

元気なら1番、不調なら3番

 週に2回、決まった曜日・時間に自動で一人暮らしの高齢者に電話がかかり、元気なら1番、調子が悪い場合は3番を押すといった形で応答してもらう。その操作結果は親族や友人、大家、民生委員、管理会社など事前に登録した最大5件の宛先にメールで配信される。高齢者がもともと持っている携帯電話や固定電話を使えるので、サービス開始時に専用機器を購入する必要がないというコスト面での利点が売りだ。