宇宙といえば夢がある半面、縁遠いものと思われがちだ。そんな宇宙を「身近」にすることを目指す企業がある。低コストの超小型衛星を開発。一般的な衛星では高価で手の出ない地球観測のハードルをぐっと下げる。

50基の小型衛星が連携
衛星「GRUS」を2022年までに50基打ち上げる。1日1回、地球上の人間が活動する全領域の観測が可能になる。左は中村友哉CEO(写真=都築 雅人)

 今年7月、カザフスタンのバイコヌール宇宙基地からロシアの「ソユーズ」ロケットが打ち上げられた。ロケットが搭載していた衛星の一つが、東京大学発ベンチャーであるアクセルスペース(東京・中央)が作った超小型衛星だった。

 衛星「WNISAT-1R」の大きさはおよそ50cm角、重さは43kgだ。「1R」は気象情報提供で国内最大手であるウェザーニューズの専用機として製作した。北極海域の海氷の動きを観測し、同海域を渡る世界の船会社への情報提供を主な目的としている。現在、稼働中の気象衛星「ひまわり」のような数トンの重さがある大型衛星に比べかなりのコンパクトサイズになっている。