地方で朝に水揚げした鮮魚を、その日の午後には都内の取引先店舗に届ける。卸売業者を一切介さない産地直送で、配送速度と鮮度向上に磨きをかける。

とれたての鮮魚を直送
朝にとった水産物を空輸し、羽田空港近くの加工場で仕分け。午後にはスーパーや飲食店に届ける。手前が野本良平社長(写真=陶山 勉)

 東急グループの食品スーパー、東急ストアの高級業態「プレッセ田園調布店」(東京都大田区)。今年5月、鮮魚売り場の目立つ位置に「超速鮮魚」という名のコーナーが常設された。9月のある平日の夕方に訪れると、ホウボウやコショウダイといった鮮魚の刺し身がパック詰めされて並び、来店客が次々と手に取っていった。

 超速鮮魚のサービスを展開するのは、水産物販売のCSN地方創生ネットワーク(同)。「羽田市場」というオンライン通販サイトを運営し販売する。その最大の売りが、サービス名でも自負するスピード、そして鮮度の良さだ。

 朝、地方の漁港で水揚げされた水産物を、その日の午後には東京都内のスーパーや飲食店に届ける。つまり“朝どれ”の鮮魚が夕食のおかずや、夜の居酒屋で食べられるわけだ。都内の店舗の場合、輸送にかかる所要時間は12時間を切る。日本全国でも翌々日までには商品が届く体制を整えている。

 業界でも異例のスピードを実現できているのには、2つの理由がある。

続きを読む 2/3 地域の漁師から直接仕入れ

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り2189文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

オリジナル動画が見放題、ウェビナー参加し放題

日経ビジネス最新号、9年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「フロントランナー 小なれど新」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。