社会課題解決を目指す起業家が集まる会社がある。現在までに約20の事業を展開。貧困や環境破壊の解決など、“もうからない”はずのビジネスで成長を続ける。

<span class="fontBold">「ビジネスレザーファクトリー」はバングラデシュで製造した革製品を販売する</span>
「ビジネスレザーファクトリー」はバングラデシュで製造した革製品を販売する

 これ、お父さんへのプレゼントにしようかな」「この色もかわいいね」──。8月の週末の昼下がり。買い物客でにぎわっていたのは、横浜ランドマークプラザ内の店舗「ビジネスレザーファクトリー」だ。財布や名刺入れを中心とした革製品を扱う。2014年のブランド設立当初はネット通販のみだったが、今では全国に9店舗を構える。年間の売り上げも9億円に育った。

 同ブランドを設立したのはボーダレス・ジャパン(東京・新宿)。田口一成社長は「バングラデシュ人と知り合い、現地を訪ねた。貧しい人々の雇用創出が必要だと感じたのが創業の原点」と語る。

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