飛行機の上級クラスの座席や空港の特別ラウンジをイメージした宿泊空間を提供する。「安くても、狭くてくつろげない」というカプセルホテルのネガティブな印象を拭い去り、急成長する。

余裕を持たせた空間
●空港の特別ラウンジのような洗練された内装にこだわり。カプセルホテル特有の窮屈さを感じさせない空間設計も魅力
余裕を持たせた空間<br /><b>●空港の特別ラウンジのような洗練された内装にこだわり。カプセルホテル特有の窮屈さを感じさせない空間設計も魅力</b>
(写真=大槻 純一)

 「出張の際によくファーストキャビンを利用する。カプセルホテルとは思えないお洒落(しゃれ)な内装と手ごろな価格が気に入っている」。6月下旬にカプセルホテル「ファーストキャビン京橋」(東京・中央)を訪れた関西在住の32歳の会社員はこう話す。

 建物は大通りから1本入ったところに位置し、周囲にはオフィスビルや店舗がひしめく。4月に開業したばかりで、客室数は238と同社最大の規模。ファーストキャビンは大都市や空港に計13店舗を展開している。

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