国内最大級の洋上風力発電プロジェクトに、再生可能エネルギー発電ベンチャーが挑んでいる。大規模太陽光やバイオマスの発電にも注力。再エネを社会インフラに育てようと奮闘する。


秋田県由利本荘市の沖合に、2026年度にも巨大な風力発電所が出現する。洋上の風を受けて発電する巨大な風車が立ち並び、最大56万キロワットという大型火力発電所並みの出力で電力を生み出す。これほど大きな洋上風力発電は国内初だ。四方を海に囲まれた日本にとり、洋上に吹く強い風は発電資源として有望視される。この計画はその試金石になりそうだ。
プロジェクトを主導するのは、今年2月に東証マザーズに上場した再生可能エネルギー発電ベンチャー、レノバ。17年5月期の売上高は82億円で総資産は約500億円にすぎない。東京電力ホールディングス(17年3月期の売上高約5兆円、総資産約12兆円)など電力大手と比べると規模ははるかに小さい。そんな小粒な発電ベンチャーが、なぜ大規模な風力発電に乗り出せるのか。
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