セ氏1000度まで熱しても燃えない「耐熱ラベル」で世界シェア100%を誇る。技術力のみならず、製品の認知度を高めるためのインターネット戦略にも余念がない。

見やすい印字でミス防ぐ
焼成炉から取り出したばかりの鉄片に貼り付けられた、YSテックの耐熱ラベル。表面は1000度を超えるが、印字はくっきり見やすい(写真=藤村 広平)
海外メーカーの工場などを中心に、利用が広がっている

 焼成炉から取り出された鉄片。その真っ赤な輝きが、セ氏1000度という表面温度を物語っていた。炎に触れなくても大抵の有機物が発火する高温だが、技術担当の男性は手元からラベルを取り出すと、当たり前のように、そのまま鉄片に貼り付けた。10秒、20秒と時間がたつ。やがて鉄片は冷え、表面が黒色を取り戻すだけの時間が経過した。それでもラベルは燃えることも、はがれることもない。

 高温の素材に貼り付けても決して燃えない──。YSテック(大阪府吹田市)は、そんな「耐熱ラベル」を製造・販売する会社だ。「直接貼り付けるタイプでは世界シェア100%です」。揚康次社長は誇らしげにそう語る。

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