ビジネス書や文芸書を音声化し、耳で聴く本「オーディオブック」を手掛ける。米国での市場が成長する中、日本での需要拡大を狙う。

場所を選ばず読書可能
オーディオブック「FeBe」はスマートフォンなどに音声コンテンツをダウンロードし、通勤中や家事をしている間でも本が“聴ける”。コンテンツは2万作品を超える(写真=都築 雅人)
声優の音声収録は自社スタジオで行う。1作品で20人のキャストを使う場合もある

 「朝の満員電車の中でも本が“聴ける”」「ランニングをしながらでも使えるのはうれしい」。オトバンクが提供するオーディオブック「FeBe(フィービー)」は場所を選ばず、どこでも本が“聴ける”音声配信サービスだ。会員数は22万人、書籍コンテンツ数は2万を超える。

 オーディオブックは活字の書籍を声優が朗読し、BGMや効果音を加えて音声コンテンツ化したもの。利用者はFeBeに会員登録すればスマートフォンや音楽プレーヤーに音声コンテンツをダウンロードして、本を耳で聴くことができる。1冊の値段は書籍の単行本と同水準となっている。6月末からは新しく定額制の聴き放題サービスも始めた。

 2007年にサービスを開始。最初はビジネス書や自己啓発本を中心に音声化していたが、最近力を入れているのが文芸書だ。芥川賞受賞でベストセラーとなった又吉直樹の『火花』や、今夏の実写映画化が予定される住野よるの『君の膵臓をたべたい』など話題作を次々と配信している。