「知識とスキルは全く違う」

 その最大の特徴は、理論に裏付けされた“トレーニング法”にある。同社は英語“学習”という言葉を使わない。「社会人にとって必要なのは英語の知識ではなく、英語を実際に使うスキル。スキルを伸ばすのに必要なのは知識を素早く取り出すトレーニングだ」。岡健作社長はこう言う。

<b>岡健作社長。「ライザップの売り出し方を参考にした」と素直に認める</b>(写真=写真=吉成 大輔)
岡健作社長。「ライザップの売り出し方を参考にした」と素直に認める(写真=写真=吉成 大輔)

 野球に例えるならば、カーブを投げるためのボールの握り方は「知識」として誰でも学ぶことができる。ただし、それだけでカーブをすぐに投げることはできない。得た知識を身体に定着させるには、その握り方で何度も継続的に投げる訓練が必要になる。

 岡社長によれば、日本人は英語ができないのではなく、トレーニングを受けていないだけ。「大学受験である程度英語を体系的に学び、TOEICで500~600点台を取れる人であれば、3カ月で当たり前のように800~900点台に伸ばすことができる」(岡社長)

 絶対的な自信があるからこそ、同社では入会後、1カ月以内であればどんな理由でも全額返金に応じている。

 その自信は、理論に裏付けされている。人間がどのようなメカニズムやプロセスで外国語を身に付けていくかを研究する「第二言語習得研究」だ。

 岡社長をはじめとする創業メンバーが、近年、注目を集めるこの学問を実地のトレーニング法に落とし込んだ。

 例えば、同社の訓練法はまず「聞く力」「読む力」を重視する。一般的な英会話スクールが「話す力」「書く力」を鍛えようとするのと対照的だ。

 これは、第二言語の習得過程として、人間は「聞く」「読む」というインプット系の知識を使って「読む」「話す」というアウトプットをしているから。理論的にも、インプットが不足しているのにアウトプットの学習に重きを置くと、母国語の影響を受け、間違った文法で間違った発音の英語が定着するといわれる。聞けないのに話せるはずがない、読めないのに書けるはずがないという当たり前のことだが、「この原則を無視する学習法が多い」(岡社長)。

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