スマートフォンなどを介して必要な時に必要なだけ指導を受けられる家庭教師サービスを提供する。時間や場所の制約がないため、首都圏と地方の教育格差の解消にも役立ちそうだ。

個別指導を遠隔で実現
塾の自習室でも家庭教師による遠隔指導を受けられる。 スマホやタブレットを介し、分からない問題の解説を受ける(左上)(写真=北山 宏一)

 新潟県長岡市に住む高校3年生の渡辺彩花さん(仮名)は、受験勉強にいそしんでいる。第1志望は東京大学理科一類。工学や理学では最難関校の一つだ。渡辺さんの悩みは地元に難関大学の受験経験を持つ塾講師や家庭教師が少ないこと。「近所の塾に行っても物足りなかった。都内なら難関大学に通う家庭教師がすぐ見つかるが、新潟では難しい」(渡辺さん)

 そんな悩みを持つ渡辺さんが受講し始めたのがマナボ(東京都港区、三橋克仁社長)のサービス。東京大学や一橋大学など難関大学の学生2500人が登録しており、スマートフォンやタブレットを介して個別指導を受けられる。良質で安価な授業が人気で2014年のサービス開始以来、生徒数が増加。3月時点で約2000人に達し、18年には3万8000人に拡大することを目指す。

 授業といっても、個別指導塾のように先生がずっと寄り添うわけではない。生徒が必要な時だけ、授業を受ける方式だ。まず生徒が分からない問題をスマホで撮影し、マナボのサーバーへ送信。登録された家庭教師約2500人にその情報が届き、指導できる人が立候補する。生徒が先生を指名すると授業を開始。画面に表示されるホワイトボードなどを使って教える仕組みだ。渡辺さんの場合は、週末の夜に主に東大に在学中の先生から学んでいる。