社会の分断が進む米国で、急速に存在感を増すメガチャーチ(巨大教会)。家族やコミュニティーの機能が衰退する中、人々の日々の生活に積極的に関与している。億万長者のセレブ牧師まで輩出、政治にも大きな影響を与えるメガチャーチの今を追う。

11月19日に開かれたヒューストン・ファースト・バプテスト教会の礼拝。日曜の3回の礼拝で7000~8000人が訪れる。ゴスペルのライブ演奏や現代風の説教など、従来の礼拝のイメージとは大きく異なる
(写真=Paula Horstman)

 最初はよそよそしかった踊りの輪も、夜が更けるにつれて和気あいあいとしたものに変わっていった。

 米南部、テキサス州ヒューストン郊外──。ライブバンドの生演奏が響くレストランには120人を超える人々が集まっていた。中をのぞくと、中高年の男女がダンスを楽しんでいる。

 初めのうちこそスマートフォンを見たり、知り合いと固まったりしていたが、会場の雰囲気が温まると互いに手を取り、フォークダンスを踊り始めた。「今日は友達を作ろうと思ってきたけど、こういうのはいいわね」。ある女性はこう言って笑顔を見せた。

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