2019年4月に入社する大学3年生・大学院1年生の就職活動「19採用」が実質的に始まっている。インターンシップに集まる就活生をふるいにかける企業。志望企業に入りたくて必死にアピールする就活生。学生優位の「売り手市場」だからこそ、企業側にも就活生にも「命取り」になりかねない言動がある。

<span class="fontBold">全体として売り手市場ではあるが、人気企業から内定を得るのは依然として厳しい</span>(写真=時事)
全体として売り手市場ではあるが、人気企業から内定を得るのは依然として厳しい(写真=時事)

 2019年4月に入社する大学3年生・大学院1年生の就職活動が実質的に始まっている。経団連の指針では会社説明会が18年3月、選考は同6月に解禁だが、企業側はインターンシップを通じて学生の選考を始めているのが実情だ。

 そのインターンシップも18年4月入社の新卒採用では16年秋からスタートする企業が多かったものの、19年4月採用では一部企業が17年夏へと大幅に前倒ししている。

 「人事担当者の目がやたらと気になった」。今夏、大手コンサルティング会社が実施したインターンシップに参加した慶応義塾大学3年の男子学生はそう実感した。3日間のインターンシップでは学生は5人のチームに分けられ、与えられた課題に取り組む様子を人事担当者からチェックされたという。

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