関西で中小企業の跡継ぎが家業を生まれ変わらせようと動き始めている。地域経済の地盤沈下に抗い、「革新」を成功させた先輩たちがコーチ役に。廃業危機をどう乗り越えるか。全国の中小企業再生のモデルにもなり得る。

(写真=太田 未来子)

 「もっと輸出を増やしたいのだけどそれには壁があって……」

 今年10月24日、大阪市北区のビルの一室で30歳前後の若手経営者10人が議論を始めた。集まったのは金型部品、寝具、和装小物など業種も業態もまちまちな関西地区の中小企業の後継者たち。目的は「どうやって家業を作り替えるかのアイデアをぶつけ合うこと」(大阪市の老舗刃物店、一文字厨器の3代目、田中諒専務)。発想を磨いて生き残る中小企業になろうというのだ。