AI(人工知能)が人間の仕事を代替する社会が現実のものになろうとしている。子供たちをAI時代でも求められる人材に育てるためには、どんな教育が必要なのか。親世代が受けてきた教育は、もはや時代遅れになっているのかもしれない。リクルート出身で、「教育改革実践家」として活動を続けてきた藤原和博氏。高校の英語教師で、アクティブラーニングを授業で実践している山本崇雄氏。2人の対談から、学校教育にとどまらない、これからの人材教育に必要な視点が見えてきた。

ふじはら・かずひろ氏
奈良市立一条高等学校校長、 教育改革実践家
1955年生まれ。78年東京大学経済学部卒業後リクルート入社。東京営業統括部長、新規事業担当部長などを歴任。93年から欧州駐在、96年から同社フェロー。2003年4月から、都内では義務教育初の民間人校長として、杉並区立和田中学校校長に就任。2008年4月からは校長を退職して全国行脚へ。橋下徹・大阪府知事(当時)から教育分野の特別顧問を委託され、大阪の小中学生の学力アップに力を貸す。
(写真=水野 浩志)

 藤原和博氏は高校の校長として、長年取り組んでいる「よのなか科」の授業を実践している。

 よのなか科では、アクティブラーニングと呼ばれる手法で「ハンバーガー店の店長になってみよう」「政治を考える」といったテーマについて考える。

 アクティブラーニングとは、教師が板書しながら一方的に授業を進めるのではなく、生徒が議論を通して課題について考え、解決法を探っていく生徒が主体になって学ぶ授業のことだ。