食品機械市場に異業種企業の参入が相次いでいる。得意の「技」を人手不足で需要が高まる食品機械で生かせるからだ。調理をする機械だけに、切ったり、つかんだり、包んだりと、必要な技術の幅は広い。

WPC処理をすると粉が網に残らなくなり歩留まりが上がる(写真=竹井 俊晴)

 まずは上の写真を見てほしい。ステンレス製のふるいを使って、小麦粉をふるい落としている様子だ。左側の網の方からは小麦粉がスルスルと落ちてくるが、右側では目詰まりしているように見える。

 この差を生むのが、左側の網目に施した細工。「WPC処理」と呼ばれる。直径10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度の超微小なセラミックス粒子を打ち付け、ステンレス表面に無数の微細なへこみを作り出した。この効果で、ステンレス表面の摩擦が少なくなり、小麦粉の粉も滑るように落ちていくのだ。

表面につけた目では見えない微細な凹凸が滑りをよくする。ギアなどに使われる処理方法を応用した(写真=竹井 俊晴)