食品機械市場に異業種企業の参入が相次いでいる。得意の「技」を人手不足で需要が高まる食品機械で生かせるからだ。調理をする機械だけに、切ったり、つかんだり、包んだりと、必要な技術の幅は広い。

<span class="fontBold">WPC処理をすると粉が網に残らなくなり歩留まりが上がる</span>(写真=竹井 俊晴)
WPC処理をすると粉が網に残らなくなり歩留まりが上がる(写真=竹井 俊晴)

 まずは上の写真を見てほしい。ステンレス製のふるいを使って、小麦粉をふるい落としている様子だ。左側の網の方からは小麦粉がスルスルと落ちてくるが、右側では目詰まりしているように見える。

 この差を生むのが、左側の網目に施した細工。「WPC処理」と呼ばれる。直径10マイクロ(マイクロは100万分の1)メートル程度の超微小なセラミックス粒子を打ち付け、ステンレス表面に無数の微細なへこみを作り出した。この効果で、ステンレス表面の摩擦が少なくなり、小麦粉の粉も滑るように落ちていくのだ。

<span class="fontBold">表面につけた目では見えない微細な凹凸が滑りをよくする。ギアなどに使われる処理方法を応用した</span>(写真=竹井 俊晴)
表面につけた目では見えない微細な凹凸が滑りをよくする。ギアなどに使われる処理方法を応用した(写真=竹井 俊晴)

この記事は会員登録で続きをご覧いただけます

残り5348文字 / 全文文字

日経ビジネス電子版有料会員になると…

特集、人気コラムなどすべてのコンテンツが読み放題

ウェビナー【日経ビジネスLIVE】にも参加し放題

日経ビジネス最新号、10年分のバックナンバーが読み放題

この記事はシリーズ「SPECIAL REPORT」に収容されています。WATCHすると、トップページやマイページで新たな記事の配信が確認できるほか、スマートフォン向けアプリでも記事更新の通知を受け取ることができます。